ソニーグループは、資本提携先である米ゲーム大手のエピックゲームズと共同で、バーチャルプロダクションと呼ばれる合成映像の撮影技術を開発しました。この新しい技術は、実写と仮想の背景を合成する際に背景のCG(コンピューターグラフィックス)と撮影カメラ側の補正作業を不要にし、通常は2時間かかっていた撮影の準備時間を約10分にまで短縮できます。
バーチャルプロダクションは、連結された発光ダイオード(LED)ディスプレーを使用しています。これにより、CGによる仮想の背景をリアルな映像と組み合わせ、シームレスな映像を生成します。通常の撮影では、背景のCGと実写映像を調整するために多くの時間がかかり、この新技術によってその手間が大幅に削減されます。
ソニーグループは、エピックゲームズとの協力によって、映画やゲーム制作などの分野でより迅速かつ効率的な撮影プロセスを提供することを目指しています。新技術の導入により、クリエイターたちはより柔軟に映像制作に取り組むことができ、時間と手間を節約できるでしょう。